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プラットフォーム特別講演会「シリコンバレーに学ぶ、起業家の成功の秘訣とは」

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10月21日、日本とアメリカ両方で会社を経営している桝本博之氏(株式会社B-Bridge代表取締役社長)をお招きして、プラットフォーム特別講演会「シリコンバレーに学ぶ、起業家の成功の秘訣とは」を開催しました。 

【スピーディーな決断と海外での経験】 

桝本氏は、なにかを選択する機会があったら「すぐに決断する」ことをモットーとしていると言います。そのモットーのきっかけになったのが、阪神・淡路大震災と東日本大震災という、死生観を大きく変えた2つの出来事でした。人はいつ死ぬかわからないため迷っている時間はないと考え、生まれも育ちも日本で英語が苦手だったにもかかわらず、桝本氏はシリコンバレーからヘッドハンティングを受けた際に渡米を即断し、現在に至ります。また、すぐ決断するためには知識が必要で、知識を蓄えるためには常に学び続けることが大切だと話されました。 

現地で生活することによって「日本で常識だったものが世界では通じない代わりに、日本ではおかしいと言われたものが海外では通用するかもしれない」と気がついた桝本氏。「お金を儲けるためではなく、ミッションを実現して本当に楽しいかどうか、それが実現する場所はどこかを考えることが大切」だと語ります。日本で大成功するためには、海外で流行することが足がかりになり得ること、海外で失敗しても日本にいる人たちには気づかれにくいことなど、活躍の場を海外に拡げることのメリットもご説明いただきました。 



【シリコンバレーの起業家たちの合言葉】 

日々スタートアップが生まれては成長していくシリコンバレーには、“Fail First”(早めに失敗しよう)という合言葉があるそうです。シリコンバレーには多種多様なバックグラウンドを持つ人たちが世界中から集まるため、現地の人全員に共通する常識がほとんどなく、他人の目を気にせずにさまざまなチャレンジができる場所であると言います。そのため、現地では早々にトライして失敗を経験することによって人間力を上げていくとともに、さらに何度も挑戦を繰り返しながらイノベーションを起こしていくことが推奨されているとのことでした。 

もうひとつの合言葉は“BHAG(Big Hairy Audacious Goal)”(とんでもなく大きくバカげたゴール ※桝本氏意訳)。小さいゴールをたくさん設定しても、それに到達したあとに次はどこに向かえばいいのかがわからなくなるため、大きなゴールを設定して指標を見失わないようにするのが大切だと語られました。 

また、「スタートアップは赤ちゃんが生まれるようなもの。投資家たちは安定性ではなく成長に投資をするので、アントレプレナーシップを常に持ち続けてほしい」と話されました。 

【失敗という概念の再構築】 

講演会参加者から桝本氏への質疑応答の時間には、失敗を気にする日本の文化についての質問がありました。自分の中にいくつか文化を取り入れてバイカルチャーの土壌を作っておき、自分の対応を柔軟に変化させることが大切だと語りました。また起業する際には、投資家からの投資を受けやすい環境を整えることが、起業の失敗の概念を変えるひとつの方法ではないかと提案されました。 

シリコンバレーでは10代から80代の方々が起業しており何歳でも再挑戦ができる場所であることや、現地ではアジア系の人が3割ほどいるためビジネスの合意形成はさほど日本とかけ離れてはいないこと、桝本氏が経験された数々の困難とその乗り越えた方法などを伺い、リスタートを難しくとらえずに「エンジンの止まった車を別の車に乗り換える」ことと考えるのが良い、とポジティブな視点をいただきました。 



「失敗談ダービー」を経て、事業化プログラムにて本格的にリスタートに向かって走り出した挑戦者の方々に向けた、今後の事業計画に臨んでいくためのエッセンスが詰め込まれた講演会。皆さんがワクワクしながら“BHAG”を設定できるような、ポジティブなマインドセットの機会となりました。日本だけでなく、ひいては世界に目を向けてビジネスを興す選択肢もあるのだと、挑戦者たちの視野を大きく拡げていただいた時間でした。