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第3回講演会・第4回座談会報告

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第3回講演会「ピボット成功の法則」

第3回講演会「ピボット成功の法則」では、VC投資を受けた事業を1年で撤退させたものの、ピボットを実行して成功させた森田憲久氏(株式会社Beer and Tech CEO)にご登壇いただき、ピボットをするときの見極め方やピボット期間中に大事にしたことなどを伺いました。

【ピボットの見極め方】

ピボット実施の際のポイントとしては、「アイディアではなくマーケットを選ぶこと」「社会の中で自分たちが行う理由があるもの」を選ぶことが挙げられました。

クライアントとしてのニーズを感じてサービスを開発した最初の事業が失敗した後は、伸びが確信できるマーケットを選ぶことから始め、スタートアップに発生する共通の課題(エンジニアや資金調達、事業領域への専門知識など)が自分たちの周囲で解決できるかどうかを考えたそうです。また、なぜ自分たちが行うのか(=ミッション)を考えることもピボット後の事業成長のためには必要だとご教示いただきました。

【ハードルとどう向き合うか】

当初の事業では、待ち受けるハードルがあると、自分たちが成長をしながら乗り越えようとして失敗したとのこと。現在のサービスにピボットする際には、事業の難易度を下げることやユニットエコノミクス(顧客1単位あたりから得られる利益)を考えることを重視したといいます。新しい領域でのリスタートは、「情報取得コストがかかることを理解し、つまずきは当たり前と覚悟の上でピボットすることが大切」、との心構えをご教示いただきました。また、「なるべく変数を減らし、ミッションを一つにシンプルに絞ることで、ブレのない事業プランができ、ハードルを抽出する際の視点が確実なものになる。」という、事業を進めていくうえで重要なお話もしていただきました。

【コロナ禍でビジネスも変容する】

講演では、コロナ禍のビジネスチャンスについても触れ、「現在は、全く新しいルールでビジネスをスタートできるとき。お金の使い道が変化してきているタイミングなので、考え方を変えればビジネスチャンスはある」とお話しいただきました。これは、不透明な時代にリスタートを切ろうとしている参加者にとって、力強い応援のメッセージとなりました。





第4回座談会「ピボット成功に向けた『自分軸』のシンプル化戦略」

翌週には河野良治先生(筑波大学国際産学連携本部 技術移転マネージャー)をお招きし、「ピボット成功に向けた『自分軸』のシンプル化戦略」と題した座談会を開催。講演会の内容も踏まえつつ、参加者は自分自身の軸=ミッションに向き合い、「自分は誰なのか」「何をしたいのか」を掘り下げていきました。河野先生からは、「皆さんはいま旅の途中にある。旅を続けてほしい。ミッションを目標にして歩き続ければ、どこかにたどり着くはずだ」とのメッセージが寄せられました。

自分だけのミッションを一つシンプルに設定し、そのミッションをブラさずにピボットをすることは、リスタートを目指すには大切なこと。参加者にとって有意義な講演会と座談会になりました。



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