NEWS お知らせ
7月2日、TOKYO Re:STARTER Projectキックオフイベントが開催されました。そこで行われた「起業家3名に聞く! 数々の困難を乗り越える原動力とは」と題したディスカッションから、先輩起業家の失敗経験を通して得た学びの一部をご紹介いたします。
「ボールがここにあったとして、一発でゴールを決めろと言われたら緊張しちゃうじゃないですか。だから私はとにかく自分でボールを増やして、100球くらいシュートできる状態を作るんですよ」
そう話すのは、学生時代にサッカー選手として活躍し、言葉のとおり幅広い分野に向けてシュートを放つべく事業を手掛けている八木彩香さん(Torana Company合同会社CEO)。一つの事業に失敗しても、また何度でも挑戦すれば良いと話します。 「『私はこういう体験をしてこう実感している。だから世の中をこうしたい』と、恥ずかしがらずに色んな人に話をしたらいい」と積極的に人にアイディアを話していくことで、アドバイスを受けることができたり自分の中で情報が整理されたりして、事業化が推進しやすくなるそうです。
事業・ブランド開発などを手掛ける杉本篤彦さん(株式会社BackCast代表取締役)は、ご自身のミッション実行の経験を通してこう感じると話します。 「色々やってみた結果がダメだったら、やり方を変えたらいい。目の前のオプションと未来のオプションがあるということがわかっていればいいと思う」。
「『起業』とか『再起』って、言葉が重いと思うんですよ。でも、このテーマで人に喜んでもらいたいと思うものがあるのなら、やったらいい。やり方が違ったら、その都度変えればいい」と、フレキシブルに対応することがポイントであると語ります。環境や条件が変われば選択肢も増えるので、やり方を変える機会も多く訪れます。
事業立ち上げ当初とは違う内容でリスタートをした室岡拓也(株式会社ボーンレックス代表取締役)は、最初の事業に失敗したことで事業転換のきっかけを得たと言います。
「失敗したあとに沢山の人と話し、自分の価値を人から気づかされた。そのおかげで、ピボットのアイディアが生まれた。自分の生き方そのものに価値があるなんて思いも寄らなかった」 。 更に、自身の生き方をミッションに掲げて事業を進める中で、「人に会うのが楽しい。僕らは事業の立ち上げ支援をしているから、出会う人も、未来を見ている人しかいないんですよ」と、ポジティブな変化もあったと語ります。
このディスカッションは、失敗をポジティブに捉え、失敗後に多くの人と交流する中でアイディアを固めたり、視野を広く持つことの重要性について考えさせられる時間となりました。この内容が、事業のリスタートを図りたいと考えている方や現在図っている方にとって、失敗とは何かを見つめ直し、ミッションと事業を固めていくための学びやヒントになれば幸いです。
プラットフォームイベント報告一覧:
キックオフイベント報告